Categories | アメリカ | アラブ首長国連邦 | アルゼンチン | イギリス | イタリア | インド | ウルグアイ | オーストラリア | オーストリア | オランダ | カナダ | シンガポール | スペイン | タイ | デンマーク | ドイツ | ドミニカ共和国 | ニュージーランド | フィンランド | フランス | ブラジル | ポーランド | マレーシア | ルワンダ | 韓国 | 中国 | 南アフリカ
2010-06-22
_ [アルゼンチン] W杯の出だし好調 国内応援もヒートアップ (相川知子)「サッカー=情熱」であることを見せつけてくれるのが、4年に1度のワールドカップ(W杯)です。 アルゼンチンでは赤ちゃんが生まれたお祝いに、男の子であればサッカーボールを贈るのが常です。もちろん、家族のひいきチームのユニホームや帽子などを贈って、ぜひ自分と同じチームにと、お父さんもおじさんも躍起になり、ときにはけんかになることもあります。母方と父方のチームが違えば、親類の集まりがある度にそれぞれのチームへの忠誠心をテストされる子どもたちも大変です。 女の子だって負けてはいません。好きなクラブチームは?との問いに、小さな女の子や若い女性の多くがすぐに返答する、という土台があるのは南米ぐらいといいます。
サッカーにはあまり興味がない、という人もW杯は別のようで、アルゼンチン代表が試合するときには国民みんながテレビを見ているといっても過言ではありません。 試合の前日、スーパーは大混雑。宅配も止まるからです。試合観戦しながら食べたりするファクトゥラ(菓子パン)を求めて、パン屋にも人が殺到し、普段ならまだあるはずの商品が売り切れの状態になります。町中の喫茶店、レストランがサッカーバーに早変わりし、職場にもテレビが持ち込まれます。社員の福利厚生のために大画面スクリーンを入れて、給仕付きの観戦場と化します。町中はひっそりとして、アルゼンチンのことわざでいう「猫一匹歩いていない」状態になりますが、ゴール際での戦いになると、応援の声が聞こえ始め、惜しいときには一斉に「NOOOO!ノオオ!」。アルゼンチンがゴールすると、アルゼンチンの青空に「GOAL ゴオオオオル」という声が響きます。
![]()
【写真説明・左】 パン屋さんでもユニホームを着て、ファクトゥラを売る(試合の日の朝)
【写真説明・右】 期間中は店の従業員はアルゼンチン代表カミセタことユニホームが仕事着だ なんと学校さえも、子どもたちにテレビを見せます。もしくは試合時間にかかれば遅刻しても、早退しても、休んでも問題になりません。うちの娘たちは半分日本人だから、を「利用」して、日本の試合の日も休むことを覚えました。。。。 今までアルゼンチンにはパブリックビューはなかったのですが、今年、レティロ地区のサン・マルティン公園と、住宅街のセンテナリオ公園に、ブエノスアイレス市後援で大画面が設置されました。そのため6月17日の対韓国戦では平日の午前中にもかかわらず満員で、会社員、家族連れら年齢層もまちまちなアルゼンチン人と、ちょうど立ち寄った外国人観光客も見ていました。
![]()
【写真説明】 サン・マルティン広場のパブリックビュー。公園の斜面を利用して野外劇場的にした
試合が終了すれば普段の生活に戻りますが、それでも町中でその日の試合のコメントが耳にできます。スーパーで奥さん同士の会話が「メッシの活躍が今回はよく見られるね」「あのときのパスは反対側にすべきだった」などの感想が聞かれるだけではなく、電話で話すときの会話のはじめの世間話が試合について語られます。スーパーや小売店でもW杯バージョンの商品が多数登場し、付録やおまけに選手のフィギュアがつき、そして懸賞賞品もユニホームやグッズです。
![]()
【写真説明・左】 グミのお菓子も水色と白の国旗カラーです
【写真説明・右】 電池のおまけは選手フィギュア(写真はメッシ) 日本ではこのように国民全体が熱狂するのは、国技と言われる相撲でも、国民的スポーツの野球でも少ないのではと思います。それにアルゼンチン建国200年記念、6月20日の国旗の日に加えて、アルゼンチン代表の勝利を祈ってマンションのベランダから国旗を掲げたり、商店のディスプレーがすべて水色と白であったり、町中がアルゼンチンの勝利、イコール優勝を願っています。マラドーナ氏は2006年W杯での応援ぶりがクローズアップされ、今大会は監督として登場。1986年にアルゼンチンを優勝に導いた国民的英雄への期待は南米予選の成績不振でバッシングが強かったにもかかわらず、W杯予選リーグの最初の2試合の成績で見直されています。
![]()
【写真説明・左】 街中ではユニホーム姿で喫茶店のモッソ(ウエーター)がコーヒーを運んでいた
【写真説明・右】 喫茶店では普通にワールドカップの宣伝が書いてある まず順調にナイジェリアにも韓国にも大差で勝利し、やっとアルゼンチン代表のチームとしてまとまってきたようです。南アフリカのプレトリアでの合宿の成果と、アルゼンチン代表の中でマラドーナの後継者と呼ばれるメッシが生き生きしてプレイを始めたことで分かりますし、テベス選手もよく走りドリブルは最高です。W杯出場券を得る試合でゴールの立役者のマルティン・パレルモ選手はベンチなのですから、その選手層の厚さは強みです。 日本代表に対してもアルゼンチンの人々は応援していました。街の感想ではレベルが年々上がってきているので、来年2011年のコパアメリカでの出場が楽しみだということです。 (ブエノスアイレス在住)
|





